Gimbleトラベラー 各1,458円

特に「通勤時、食事中の読書」なんかに威力を発揮する「ゆるい」系ブックホルダー。
携帯性・汎用性、安定性もググッとアップしました。英国製です。
ページ押えとページめくりという半ば相反する機能の両立を極めてシンプルな形で実現した<Gimbleブックホルダー>に、とうとう進化版が登場!
従来のGimbleは、薄っぺらいとはいえ、本を開いた分の長さがあり、また本のサイズによって2種類を使い分ける必要があるため、携帯性にはちと問題がありました。
やはり開発者自身も問題点を認識し、その解決に向けて研鑽を重ねていたようです。開発者の「とうとう出来たよ!」という嬉しいニュースが飛び込んできました。
新しいGimbleは、その名も「Gimbleトラベラー」。
従来のGimbleの「ゆるい系」のコンセプトのおおらかな魅力はそのままに、
折り畳み&伸張性により、1つで文庫本からA5サイズまでカバーする携帯に便利な製品に生まれ変わりました。
本好きは、いつでも、どこでも、ちょいの間でも、本を開きたいもの。通勤電車で立ったままとか、ランチタイムにサンドイッチをほおばりながらとか。
そんな時に、両手を使わず、本がパタンと閉じるのを何とかしたい、しかも、ページめくりもラクにしたいというのは、切実な願い。
ページを開いたままにキープする道具の中で、
片手持ちで読書をする際に使えるモノとしては、私どものラインナップでもFlipKlip(フリップクリップ)があります。
また、書見台(ブックスタンド)の中でも、
BookGem(ブックジェム)、PaperBax(ペーパーバックス)は片手持ち読書で使えます。
これらはページをがっちり押さえ込んでくれる「しっかり系」です。
両側のページはほぼ水平に開き、しっかりとホールドします。しかしその分、ページめくりはしにくいという欠点があります。
通勤電車やランチタイムなど「手で本を支えて読む」シーンの場合、このページめくりがしにくい・・・というのも、大いなる?フラストレーションの元。
この<ページ押え>vs<ページめくり>の戦い?に折り合いをつける解決策が「ゆるい系」という発想だったわけです。
ページ押えとしては、いささかアバウトな感じがするかもしれませんが、力はいらず、適当に持っているだけでOK。
そして「ゆるい系」ゆえにページめくりがかなりラクなんです。
もしかしたら、(特に非力な人にとっては)ThumbThing(サムシング)より吊り革読書には適しているかも。
次に、机上での読書ですが、従来のGimbleではページは「く」の字状にしか開かず、机の上に置くと、ギッコンバッタンとやじろべいのように左右に倒れてしまいました。
机の上に置いて使うには少し問題がありました(慣れればまぁ、やじろべいも気にはならなくなるんですが)。
新バージョンは、ホルダーの中央をヒンジ構造にすることで、「へ」の字状になり、この問題もかなりクリアされました。
ヒンジ構造は、折り畳み式にして携帯性を改善するため(だから「トラベラー」と銘打った)だと思いますが、机上での安定性にも貢献しています。
机、テーブルのあるところでの読書なんだから、「しっかり系」でいいんじゃないか!
いや、メモを取りながら(私の場合はご飯を食べながら)だと、ページめくりのたびにペンを置かなきゃならない(手を拭かなきゃならない)のはツラい・・・。
好みは別れるところかもしれませんが、これ、慣れれば慣れるほど、ナカナカのもんだとうなっちゃうかも。
アームは左右に伸縮性があります。幅広い本のサイズに対応するだけでなく、ページめくりのし易さを好みに加減できる利点もあります。
いったんヒイキになってしまうと、机の上で使う時でも(特にながら族にとっては)最も手軽に使用できるアイテム・・・のような気がします。
実は、このニューバージョン、出来上がったのは一年前なのです。私の悪いクセで、使いに使って検証を重ねている間にこんなに時間がかかってしまいました。ごめんなさい!
コンセプトは従来のGimbleと変わらないのですが、構造が超シンプルから脱し、<ヒンジ>という耐久性の面ではネックになりがちなものになったため、用心には用心をか重ねた。
毎日、いろんなサイズの本に取っ替え引っ替え付けかえて、一年間、かなりハードな使い方をしてみました。
その結果、危惧は杞憂に終わり、一見繊細な構造にも関わらず、抜群の耐久性が明らかになりました。一年(通常の使い方からすれば数年分酷使)経ってもビクともしません。
デザイン・開発イギリス。製造は中国。快読ショップYomupara直輸入(日本総代理店)
●こんなカタチです
写真上がたたんだころこ。下が広げたところです(ハンガーみたいですね)。
ページをおさえるための左右のヒゲ(ループ)を開いた本にひっかけて、本が閉じないようにするシクミです。
アームは本のサイズに合わせて左右それぞれ伸ばすことができます。
中心から3cm、さらに1.5cmのところにストッパーがついていて、2段階の調節ができるようになっています。つまり、左右の組み合わせで言うと、5段階の長さ調節が出来るということです。まことによく考えられた細かい細工になっています。が…、ストッパーは無視して無段階調節と考えても一向に支障はありません。(開発者のマイクさん、ごめんなさい!)
本体の厚みは7mm、ヒゲの部分は直径2mm。たたむと長さ幅5cm、長さ15cm、重さはわずか13gですので、ポケットやバッグに入れても邪魔になりません。
●使い方
Gimbleトラベラーを開き、本の表紙側からページ側に左右のヒゲ(ループ)をひっかけます。
アームの長さを本のサイズに合わせて調節したら、中央のヒンジの部分がカチッと固定するまで開いてセット完了。
なお、ヒゲ部分は左右で大きさが違います。
開いたページの左右で残っているページの多い方に大きい方の「ヒゲ」をセットしてください。
つまり、半分程度まで読むと、くるっと180度回転させる、ってことです。ま、そんなに厳密に考えなくてもまったく問題はありません。
なにしろ「ゆるい」系ですから。
●文庫本に装着したところ
文庫本には基本的にはアームを伸ばさない状態で装着します。 本来は英米のペーパーバックの「マスマーケットペーパーバック」の内でも小さいサイズ(Aフォーマットとも言う。110mm x 178mm)を最小適応サイズとして作られたものです。 日本の文庫本は105mmが標準なので、ごく薄い文庫本では少々ゆとりがあり過ぎると感じたら、斜めにセットすればOK。 「ゆるい」系ですから、リチギに本に対して真横にセットする必要はないのです。厚めの文庫ならノドまでしっかり開きますし、ヒンジ部分が本の背の中央に来るようにセットすれが、机に置いてもギッコンバッタンしません。
●新書に装着したところ
新書判は文庫本とほぼ同じか、さらに2mmほど幅が狭いので、使い方は文庫本と同じ。
ただ、新書は比較的ページ数が少ないので開きが悪い(閉じたがる)ため、ノドまでしっかり開くのはなかなか難しい場合もあります。こちらも袈裟ガケ(斜め装着)がお勧めです(袈裟ガケ状態の写真がなくてゴメンなさい)。
なお、新書は文庫本よりコシのある本文紙を使用していることが多いので、ページめくりはかなりラクです。吊り革読書にはもってこいじゃないでしょうか。
●B6サイズ(ハードカバー)に装着したところ
いわゆる単行本で最も多いサイズがB6判(128×182mm)と四六判(127×188mm)です。ソフトカバーはもちろんハードカバーでもばっちりです。 ハードカバーで4cm、ソフトカバーなら5cmの分厚い本でも十分使えます。
●A5サイズ(ソフトカバー)に装着したところ
従来のGimbleは、少し大きめのペーパーバック、つまり「トレードペーパーバック」サイズ(Bフォーマットとも。130mm x 198mm)、 我が国の本のサイズではB6判、四六判が限界でした。 しかし、Gimbleトラベラーは、最もサイズの大きいペーパーバックス(Cフォーマット、135×216mm)にも対応します。 A5判(148×210mm)は、それよりちょっと幅がありますが、十分フィットします。表紙が薄い文芸誌にセットすると、ヘナヘナ感がなくなり持ちやすく、極めて具合よいんです。
●A5サイズ(ハードカバー)に装着したところ
さきほどからたびたび「ペーパーバックス、A・B・Cフォーマット」と出てきましたが、
メーカーでは、Gimble は新旧ともにペーパーバックスを対象にしているのです。海外のハードカバーは最小サイズでもA5判(148×210mm)より大きいためでしょう。
我が国のハードカバーは、B6、四六判が中心です。ですから、ご覧の通り、A5判も含めて「ハードカバー」もOK。厚みは4.5cmぐらいまで。
ただし、吉田武先生の名著「虚数の情緒」は、ちょっと無理。1000ページ超、厚さ5.5cmですもん…。
●やっぱり手にもって
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厚めのペーパーバックスにセットし、片手で持つとこんな感じに。これなら通勤電車の中で片手は吊り革に…でもいけるでしょう。
ページを押さえる「ヒゲ」部分はしなやかな弾力性があるので、ページめくりも簡単です。さらにこのしなやかさのお陰で、本にセットする時も、ページめくりの時も、かなりランボーに扱っても大丈夫。自他ともに認めるおおらかな(ガサツともいう)人間が、1年間毎日酷使しまくったあげくに断言します。
●自立します!
ペラペラの雑誌は無理ですが、ハードカバーはもちろん文庫本、新書でも自立するんです。
ムックなどソフトカバーならB5サイズでも十分に開いておけます。「しっかり」系と違い、本が多少<ヘノ字>に開いたかっこうになる「ゆるい」系ならではのメリットですね。
●カラーは3色
ホワイト、チャコール、ピンクの3色があります。
ピンクはショッキングピンクでちょっと派手ですが、バッグの中にあわてて突っ込んでもみつけ易いので便利かも?
日本語ガイドを付けました。ギフトにも最適です。