Albatros(アルバトロス)972円〜

ページを閉じると自動的にしおりが挟まる「オートマティックなしおり」第3弾。イギリス発フランスメイドの新たなAha!です。
考え方としては「スワンタッチ」や「ページキーパー」と似ています。これら2点はページをめくると自動的について来ますが、こちらはページを閉じると自動的にそこにしおりが降りて来て収まるシカケです。と言ってもメカニックなシカケではありません。紙のように薄いポリプロピレン製で、両端に何度も貼り直しができる接着剤がついています。本の最初と最後の見返し(または本文)ページ上部に貼りつけ、間の長い部分を本に挟み、折り目をつけるだけ。
本を開いている(つまり読んでいる)間は全く邪魔にならず、閉じると広げた翼をフワッと畳むように閉じたページに収まってくれる。読書を邪魔しないのが、なんとも快感!
本を読んでいる時に、いきなり電話がかかってきたり、うっかり下車駅に到着していたことに気がついたりしても、何も気にしないで本を閉じればいいだけ。どこまで読んだかはAlbatrosがちゃんと覚えておいてくれます。
ちなみに、Albatrosは日本語では「アホウドリ」。どっこい「かしこいトリ」なのです。
開発したのは、ロンドンのロイヤルカレッジ・オブ・アート(芸術とデザインに特化した世界で唯一の大学院)を卒業し、ロンドンで活躍中の新進気鋭のフランス人アーティストです。開発の動機、きっかけを聞くと、5年ほど前、学生時代に本に細長い紙を挟んでしおり変わりに使って読書していた時に「Aha!」ヒラメイタんだそうです。ネットなどを通じて出資者を募り、ようやく製品化に至ったとのこと。2012年8月にデビュー。
そして、2016年5月、これまで1セット6色だったものに加え、4色のパッケージが登場。よりお買い求めやすい選択肢が増えました。なお、メーカーでは今後4色セットに切り替えてゆく予定で、日本からの注文がその第一号なので、カラーを好きに決めてよいとの申し出がありました。つまり今のところ、この新しい4色セットは、日本オリジナルのカラーです!
Albatrosはスワンタッチと同様、粘着剤を使っているため、繰り返し使っているうちに粘着性が低下します。粘着力が弱ったら、市販の両面テープ(剥がせるタイプ)を貼付ければいいのですが、なにしろ、ごくごく薄いため、繰り返し使ううちに折り線がたくさんついて、見た目の美しさが損なわれるのが玉にキズ。アルバトロスの寿命は、違う本にとっかえひっかえ付け変えて読むとしたら300ページ程度の単行本で5〜6冊といったところ。スワンタッチは糊が弱くなっても本体は摩耗しませんし、金属製のPageKeeperほぼ永久的に使えます。それに比べると使い捨てに近い感覚がちょっとねぇ…と思われる方もおられるかもしれません。開発者は、1冊読み終わってもそのまま付けたままにしておけば、ずっと使えるよ、それに別の人が読むときに便利でしょ・・・と言ってます。う〜む。
一方、PageKeeperのように長いこと付けっぱなしにしていると本に痕がついたり、閉じた時に少々膨らんだり、スワンタッチのようにスワンの首が本の上から飛び出て、鞄の中でひっかかったりという心配はAlbatrosには一切なく、装着感がほとんどなく、読書の邪魔になりません。借りた本にも安心して使える点はすばらしい。
これ、今時、珍しいことにフランスで製造しています。理由は、自分がフランス人で、フランスには安心して任せられる工場があったからとの返事でした。そんなわけもあってか(?)、Albatrosは6枚1セットで1,296円。1枚当たり200円。4枚1セットですと972円。1枚当たり225円。やや高め感があるかもしれませんが、どんどん普及して製造コストを下げられるよう、応援していきたいと思うのです。複数の本を同時に読む読書家へのプレゼントにも最適です。
「オートマティックなしおり」としてAlbatrosかPageKeeperかスワンタッチか、どれを選ぶかは、お好みで。Yomuparaとしては、どれもお買上げいただくのが、一番ありがたいわけですが。
●裏見返しの上に貼る(縦組の本の場合)
Albatrosを台紙から剥がし、左の端(ALBATROSのロゴがプリントしてある方)を裏見返し、または最後のページ上部のノドに合わせて貼る。(台紙の裏に装着方法がプリントしてあります。)
●表見返しの上に貼る
同様に、右の端(URLがプリントしてある方)を表見返し、または最初のページ上部のノド合わせて貼る。表裏どちらから貼ってもいいんですが、簡単に剥がれないしっかり貼ってください。
●Altatrosを真ん中に挟む
本の真ん中あたりを開き、Albatrosの中央をページの方へ引いて挟み、しおり中央に折り目がつくよう、いったん本を閉じて表紙を押えます。本を開くと写真のようにきっちり折り目がついているか、確認してください。さあ、どこでも読みたいページを開いてみましょう。Albatrosの翼がひとりでに持ち上がります。閉じると、今開いていたページに翼がフワッと降りてきて収まります。取りつけ方はこちらの動画もごらんください。ただし、試作段階で撮影したようで、ロゴとURLが製品とは反対の位置についてます。
●本を閉じると
本を閉じるとこんな感じ。しかし、必ずしもこの写真のように上をぴったり本に合わせて折り込む必要はありません。読みかけの本をかばんの中に入れる時は、ひっかからないように、しっかり織り込んだ方がいいですが、閉じるたびに上をきっちり折ると・・・、そう、1冊読む間に折線がそれだけたくさんついちゃうんですね。家で読むのでしたら、上はふうわり、本から飛び出ていてもいいんじゃないかと、私は思います。アルバトロスの寿命が延びますし。ただし、最初に装着する時は、ページの上も押さえてしっかり折線をつけてくださいね。
●6色セット
Albatrosは6枚セットのカラーは、レッド、オレンジ、イエロー、グリーン、ブルー、ピンクです。未使用のものはOP袋のパッケージに入れたまま保管して下さい。高温高湿度にさらされないない限り、未使用品の接着能力は数年経っても損なわれません。
なお、写真では6枚1シートに見えますが、実際は1枚ずつバラバラになっています。それぞれの台紙の裏には、使用方法が図示されています。
●4色セット
Albatrosは4枚セットのカラーは、レッド、グレー、濃いめのブルー、オレンジがかったイエローです。6色セットに比べ、はっきりした大人の色にしました。未使用のものはOP袋のパッケージに入れたまま保管して下さい。高温高湿度にさらされないない限り、未使用品の接着能力は数年経っても損なわれません。
なお、4枚1シートにになっており、ミシン目で1枚ずつバラバラにすることができます。それぞれの台紙の裏には、使用方法が図示されています。
●サイズ
Albatrosは、書籍はもちろん、手帳、スケッチブック、日記帳など、そして様々なサイズに対応します。本文の厚さが4センチを超えると、ちょっと無理。メーカーでは4〜5センチと言ってますが、4センチぐらいがストレスなく快適に使える限度…と申し上げておきます。4センチと言えば600〜700ページになりますから、通常の読書には不自由しないと思います。