知念正真 作・津嘉山正種 朗読 CD「人類館」2枚組2,365円

1人3役の語りによる「人類館」朗読CDです。
おきなわ・おーでぃおぶっく第3弾は。知念正真作「人類館」。
1903年、大阪天王寺の博覧会。その正門前に建てられた「学術人類館」において、琉球、朝鮮、アイヌ、台湾高砂族、インド、マレー、ジャワ、アフリカなどの人々を、民族衣装姿でそれぞれの住居に住まわせ、見世物として観覧させた俗に言う「人類館事件」。
この事件を元に、1976年、知念正真が戯曲「人類館」を発表、翌年、沖縄の劇団「創造」によって上演されました。
その戯曲「人類館」を、沖縄出身の俳優、津嘉山正種が、ウチナーグチ(沖縄の方言)を駆使し、「陳列された男」「陳列された女」「調教師風な男」の三役を一人で語った渾身のCDです。
●サンプルを試聴する
朗読の一部です。
●作者・知念正真
知念正真(ちねんせいしん)1941年沖縄市生まれ。ゴザ高校卒。
演劇集団「創造」所属。1976年、戯曲「人類館」を「創造」で初演。(劇作・演出)
「人類館」は雑誌「新沖縄文学」33号に掲載。翌年1977年「テアトロ」に転載され、1978年に第22回「岸田國士戯曲賞」を受賞した。
「人類館」は、幸喜良秀演出で県内外で再演、今日に至る。
他の作品に「コザ版どん底」(1986)「コザ版ゴドー」(1988)「幻のX調査隊」(1997)などがある。
●朗読・津嘉山正種
津嘉山正種(つかやままさね)
1944年生まれ。沖縄県出身。
1964年に上京し、翌年劇団背年座へ研究生として入団。
1987年、「NINAGAWAマクベス」の主演で英国ロンドンの公演に参加、注目を浴びる。
現在、青年座の主要メンバーとして、舞台・TVなどで活躍する。
第30回 紀伊國屋演劇賞受賞(1995年)
第4回 読売演劇大賞最優秀男優賞受賞(1997年)
●メーカー(M.A.P)から、ひとこと
1976年、知念正真は「人類館事件」(1905年)を題材に、戯曲「人類館」を書き上げました。 沖縄の劇団「創造」によって「人類館」は上演され、台本が1976年『新沖縄文学』33号に掲載、 翌1977年には全国誌である『テアトロ』に転載され、そして1978年、戯曲の芥川賞ともいえる「岸田戯曲賞」を受賞することになります。
「創造」による「人類館」は、観る者に衝撃を与え、以来、伝説の舞台として語り継がれてきました。
沖縄出身の名優、津嘉山正種は、劇団「創造」のメンバーでしたが、当時、既に上京して青年座の一員となっていたので、その伝説的な舞台を観てはいません。 しかし、津嘉山正種の「人類館」に対する思いは強く、2008年の夏、その思いは、ついに津嘉山正種ひとり語りの朗読劇という形で結実し、青年座劇場などで上演されました。
ここに、新たな伝説が始まったのです。
“おきなわおーでぃおぶっく”では、その津嘉山正種の「人類館」を、全国のたくさんの方々に体験して頂きたく、CD化を決定しました。 津嘉山正種氏ご本人は勿論、知念正真氏、青年座「人類館」の演出を担当された菊地一浩氏、青年座の制作部の方々などの全面的なご協力のもと、 加えて劇団創造の幸喜良秀さんにも大変に暖かいご理解を頂きながら、ついにこのCDを完成させることができました。
この機会に、津嘉山正種、渾身の朗読を、是非お聞きください!